塩村あやか(立憲民主党・東京選挙区)7月4日の演説
皆が、何かの「当事者」です。
たった3分の演説の中で、どれだけ伝えられるか分かりませんが、私も当事者である問題をお伝えしたいと思います。
まず1点目が、「就職氷河期」の当事者です。
99年、私は「非正規」で社会に出ました。
一番就職氷河期、きつかったと言われている年です。
非正規で社会に出て、年金を払って、そして奨学金を返していく。
本当に苦しい20代でした。
そして今、こうした層が私の時よりも増えていると言われています。
この非正規雇用の問題、大変な問題を今引き起こしておりますし今後の日本の問題にもなってくるので、ものすごくかいつまんでお話しします。
普段演説では15分かけて話をしていますが、それを2分に縮めて話すので、ついてくるのとても大変だと思いますがどうか聞いて欲しいと思います。
非正規雇用、低収入だから企業に使われてきました。
「派遣法」の解禁から、ドンドンドンドンと増えて、今4割になっています。
低収入だから、貯蓄ゼロ世帯増えてきました。
そして払っていたとしても、国民年金です。この国民年金すら払えない層も出てきています。
さらに25年経ったらどうでしょうか。定年しても非正規雇用で退職金がないこのような人たちが爆発的に増えてくる。
そして生活保護に突入をしてくと。すでに(生活保護支給額が)20兆円も増えると言われているんですね。
放っておいていいんでしょうか?
今ならばまだ、私を見てもわかるようにまだ40代です。
安定雇用につなげていく。
そして時給で働いている方々には、最低賃金を上げていく。
こうした政策をしっかりと打っていくことが必要だと思っています。
そして少子化の問題です。ここにも「非正規雇用・就職氷河期」大きく関係をしています。
私は第2次ベビーブーム後半です。この層が第3次ベビーブームを作るはずでした。
しかしどうでしょうか?
非正規で社会に出て、「結婚して子どもを持つ」ことが大変に難しくなっている。
連合の調査でこういう数字があります。
最初に社会に出た時に「正社員」であれば6割から7割の方が結婚して子どもを持つことができてる。
しかし一方、非正規で社会に出たらどうか?半数以下なんです。2割から3割の人しか子供を持つことができていないような状況なんです。
今お話しした通り、「少子化」「国難」だと言われています。
この国難を作っているのもまた、この「非正規雇用」そして「就職氷河期」の問題です。
私は当事者だからこそ、この問題今取り組まなくてはいけないと思っています。
少子化の問題もう一点だけ 。
今5.5組にひと組の割合で、ご夫婦、不妊治療や検査を受けています。
それは、これまで働いきて、ようやく30台になって子どもを持とうと思った時に、どうだったかということなんです。
私も 検査をして、疾患が分かって、「卵子凍結」を選択して、未来に希望をつないでいます。
まだ私はまだ結婚していませんが、こうした人たちがどんどん増えてきているんです。
5.5組にひと組の割合で、つまり皆さんの周りにも必ずいる。
そして少子化が一方では起こっている。
「働きながら治療を受けられる仕組み」、これを作っていくことも、私は重要だと思っています。
今お伝えしたことはどれも選挙向きのテーマではないかもしれません。
話していると皆さんの顔がどんどん暗くなってくるんだけれども、これまでの選挙、「これやってあげますよ」「あれやってあげますよ」、こういう「希望」を振りまいてきた選挙を続けてきたから、今の日本ができていると私は思っています。
この参議院選挙、伝えにくいことをしっかり伝えて、私 塩村あやか、東京選挙区戦い抜いていきたいと思っておりますので、どうか皆さん宜しくお願い致します。
(24:40)
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