斉藤りえ(立憲民主党・比例代表)6月23日の演説内容
Q.これまでどんなことをやってきたのか、簡単にプロフィールと自己紹介いただければと思います。
A.
皆さんこんにちは。
私は聴覚障害を持っておりますので、お話しすることはできますが、聞き取りにくいかもしれませんので、斉藤がお話をした後にリスピークさせていただきます。よろしくお願いいたします。
私は大人になってからのプロフィールですと、20歳の時に生まれの青森でホステスのお仕事をさせていただきました。
22歳の時に東京に来て、銀座のクラブにて働かせていただきました。
私は耳が聞こえないために、お客さんとのお話も健常者の方と同じようにスムーズにお話をすることが難しい時があります。
ですから、お客様がおっしゃった言葉を言葉で受け取る以外に、どのような気持ちでおっしゃっているのだろう、どういうお考えでおっしゃっているのだろう、言葉以外の部分を読み取るようにして参りました。
そして“筆談”を活用しながら、そういう接客をさせていただきました。
もちろん私だけの力ではなく、働かせていただいたママさん達や、お客さまの方から、スタッフの方々、皆様の応援ご協力のお陰さまです。
なので障害があっても、皆さんの応援がある環境があれば、いろんな障害を持った方でも、もっと輝いて働ける、社会に貢献できると思いました。
その時に「本を書かないか」と、光文社からお話を頂き、「障害を売りにはしたくない」という気持ちでお断りしましたけど、私のように障害がある方がホステスという事は珍しいので、もっと皆さまに勇気とか希望を与えられるのではないかと…そういうお話をいただき、思い切って出版させていただきました。
「筆談ホステス」と言う名前を皆さんに知っていただき、その後は2015年4月、北区議会議員を務めさせていただきました。
私も1人で子供を育てております。2人で暮らしていますが、生活していく様々な課題に直面をしています。
1人親支援、働く女性、障害者のこと…色々改めて向き合わなければいけないと思い、お声掛けいただいた時に立候補を決意いたしました。
(3:40)
Q.どんな子供でしたか?
A.
1歳10ヶ月の時に高熱により髄膜炎と言う病気になって、耳が聞こえなくなりました。
両親にとっても未知の世界だったとは思いますけど、「普通の人と同じように生活をさせてあげたい」という想いから、幼稚園、保育園、聾学校の幼稚部と、3つを通って参りました。
口話法で口の動きを見ながら会話をしていました。
私の発音は、お母さんが鏡の前で発音を教えてくれました。
鏡を見ながら「あ、い、う、え、お…」と言うふうに。
(10:27)
Q.好きな映画はありますか?
A.
最近はバリアフリーな映画も多いですし、政治的な映画も多くて刺激を受けることも多いです。
例えばユートピア?…ズートピアですね(笑)!
子どもと一緒に観に行きましたけど、楽しいお話ですけど、ウサギとか肉食動物とか差別的な部分も感じられましたし、バリアフリーな建物の法則なんかも、あの映画から学ぶことが多いなと思いました。
(12:50)
Q.好きな食べ物はなんですか?
A.
私は青森生まれなので、青森のりんごとかホタテ、あとホヤが大好きです。
(19:56)
Q.経済のこと年金のことを心配されてお声掛けていただくことも多い。社会保障、年金や生活の不安に対してどのように考えていますか?
A.
やはり私が思うのは、もっと政治のことをわかりやすく、我々政治家がもっと伝えていかなければ。
有権者の皆さまと距離が噛み合わなくなっている。それをもっとフラットになるようにすることも大事だと思います。
もっと一般の皆さまが政治のことを理解して、もっと参加をして、皆さんと一緒に立ち上がって向き合っていく。
それが大事だと思います。
(28:00)
Q.そもそもなぜ政治家にチャレンジするのか?選挙に出られる決意をされた理由と、立憲民主党を選んだ理由を教えてください。
A.
この前の4月まで東京都北区議会議員を4年間務めて参りました。
その4年の中で、様々な課題に直面をしてきました。
様々な質問をして参りました。実際につながった実績もありました。
大きな課題に取り組むときに、やはり「国との方針に従って」という答弁をいただくことも少なくありませんでした。
やはり地域レベルだけではなく、国レベル社会総がかりで取り組まなければいけない課題も多いことから、この度、国政へチャレンジいたしました。
それだけではなく、国会に障害当事者がいない、そういう点でも危機感を感じております。
当事者が入ったこと、国会から変えていく、できると思います。
またどうして立憲民主党から?という点は、「立憲民主党はあなたです」というキャッチフレーズ、当事者が入っていけるということを感じました。
地域の選挙でも多くの障害者を擁立しておりますし、障害者多様性の向上に向き合っていく、それが立憲民主党であると感じています。
(31:25)
Q.国会議員になって、どんな社会をつくっていきたいですか?
A.
私は「当事者性」を持って、今回国政に挑戦をいたします。
当事者性が今、国会に反映されているか?という事、まだまだ当事者の声が国会に届いていないというのが現状です。
誰が悪いのか?そういうことではありません。
私はこうした視点、結果、課題は、当事者が不在であると言うこと、それが1番の問題であると思っています。
それは障害を抱えている私たちの責任でもあり、だから障害者たちが立ち上がり、闘うことが必要だと思います。
皆様何らかの障害の当事者だと思います。
私は障害者と同時に、1人で娘を育てるシングルマザーでもあり、当事者性を意識して政治に向き合っていく。
そういった意識を持っていると、この国の民主主義は必ず開けると信じています。
また障害者だけではなく、発達障害者のためだけではなく、これから成長していく子どもたち、高齢者の方たち誰にとっても住みやすい、誰にとっても優しい国づくりにつながると思います。
私はそうした当事者性を持って皆様と一緒に考え、一緒に進めていくことを大事にしたいと思います。
(35:20)
Q.最後にひとこと。
A.
今、国会に障害当事者がいない。
私は北区議会に入ったことによって、聴覚障害が障害者では初の議員として入りまして、その音声読み上げソフトの導入がされました。
これは日本全国で初のことです。
そういった、やはり当事者が政界に入るということの大きな意義を感じております。
入ったばかりの頃は、他の議員さんも事務局の方も、聴覚障害の方とお仕事をするのは初めてのことでしたので、戸惑われることもありましたが、一緒に共に活動していくうちに「あ、こうなんだ」と気持ち考えも理解していただけるようにはなりました。
だからそういった意味でも、国会に当事者が入ると言うことの意義は、大きいものだと感じております。
是非とも皆さまのお力を、斉藤りえへ貸していただき、皆さまと一緒に未来を共有していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
(42:30)
-
動画の削除・申請について
当サイト上に掲載されている情報に関して、変更・修正または削除を求める場合は、以下のフォームからご連絡ください。
選挙演説の内容を書き起こしています
このページでは、選挙情報サイト「選挙演説マップ」に登録された動画のなかから、スタッフが見た演説動画の中から印象にのこった部分を書き起こして保存しています。
※当マップの目的は人々の間にある情報格差を是正し、有権者ひとり一人が候補者の主張を理解し、投票につなげることです。特定の政党を応援したり非難する意図はございません。
インターネット選挙運動について(総務省)