茂木健一郎の応援演説(7月12日 山本太郎/れいわ新選組・比例代表)
山本太郎さんね、
「あなたを幸せにしたい」って言ってるでしょう?
これね、大事なんですけど、僕はね、
「あなたを元気にしたい」っていうこと言ってるんだと思うんですよ。
皆さん、ちょっとここで質問です。
日本てね、他人のことをこんなに揶揄したり、引きずり下ろそうとしたりする人ばっかりの国だったっけ?
違うよね。
日本ってこんなにお隣の国の悪口言ったりだとか、いろいろ意地悪するような国だったっけ?
もっと優しい国じゃないですか!われわれ。
十人十色。なんで今、優しくなれないんですか?
何でですか?
『一人ひとりが大事にされてない』からじゃないんですか?
一人ひとりが大事にされてないから、他人に優しくできないんじゃないですか?
幸福っていうのはさ、脳科学的に言うと、幸せっていうのは、自分がたっぷり受け止めて、初めて人に与えられるんですよ。
今ね、僕のところにメール来ますよ。
「進学して勉強したいんだけど、家庭の事情で進学できないんだ」とかね。
あとは、
「大学院に行くんだけど、将来職があるかどうかわかんない。でもこんなに奨学金が溜まっちゃってる」
今ね、子どもたちの笑顔をもっと見たいじゃないですか。
だけど…みんなね…必死なんだよ!
それを永田町の先生方、わかってんのかな?
だってね、老後にこれだけお金がいりますって…それと同じお金をホテルのバーで使ってる先生がいるんでしょう?
僕ね、難しいことはわかりません。
山本太郎さんが今回ね、出してるメッセージは
「日本人を元気にするために、そして日本人をもっと本来の、日本の…優しくて、他人に思いやりがあって、多様性を大事にする国にするために、まずは一人一人を大事にしましょう」と。
このメッセージだと思うんですよ。
これ素晴らしくないですか?
そして皆さん僕もね、色々メディアで仕事してきた人間ですよ。
僕思ってますさっきから。
山本太郎が出ない時間が長すぎる!
呼びます。
山本太郎さん、来てくださいよ。
【茂木】
僕はね色んな所でインタビューするのが得意なんで、だから残された僕の持ち時間の残りを使って、みんなが聞きたいと思ってること聞きますよ。
僕は太郎さんの人柄知ってるんですけど、世間の人は太郎さんは“極端の人”だ、“変なことする人だって思われてるんですけどそのあたりどうですか?
【山本】
まあ、一部正解です。
じゃなかったら、じゃなかったらこんな一人で旗揚げして、皆さんからのご寄付をいただいて選挙するなんて事しませんよね。
【茂木】
いや、だけど僕は太郎さん知ってるんですけど、人の話ちゃんと聞くんですよこの人。
あとね、本当に立場が違う人とか意見の違う人に対しても、太郎さん…ちゃんとほら!今も気遣いしてるでしょ?こうやって。
すごくない?
この気遣いができる、バランスのいい山本太郎っていうのを、もっと知ってほしいですね。
【山本】
ありがとうございます。
【茂木】
ほんとに。
あと太郎さん、これも聞きにくい事聞いちゃいますよ。
今回、正直、比例の3位。これは作戦失敗したと思ってます?
【山本】
これ、ご存知ない方もいらっしゃると思うんですけど、山本太郎 東京選挙区から6年前に出たんですが,今回は東京選挙区ではなく比例代表。全国で「山本太郎」って書いてもらうパターンにしたんですね。
で『特定枠』っていうのが、今回の選挙からできて、今までは得票数の多い人がこの比例代表のグループの中から、先に国会議員になっていくんですが。
で、今回は特定枠、票数が少なくても特定枠から先に国会議員になっていくっていうのをうちでも採用したんです。
【茂木】
でも、これ確か“350万(票)”とかとんないとダメなんでしょう?
【山本】
そうですね。
(特定枠1位の)ALS の方、(2位の)重度障害の方、で山本太郎はこの2人が先に国会に行った後じゃないと国会議員になれない。
【茂木】
僕、色んな選挙のプロの人に聞きました。
「作戦として失敗したんじゃないか」と言う人もいるんだけど、どうですかそのあたり?
【山本】
いやいや…これはね、これまでの選挙であったりとか、そういうものを考えると、かなり自分たちでハードルをあげたっていうことだと思います。
でも、元々私は自分の1議席だけを守るために政治なんてやりたくないんですよ。
【茂木】
そうですか。
素晴らしいですね。
【山本】
じゃなかったら、いつまでも一人じゃないですか。
いつまでも“ガス抜き”をし続ける、変わったやつになっちゃうじゃないですか。
だから国会の中に複数人、空気を読まずに最後まで抗う、皆さんのための国会議員を作るためには、これ、みんなで一緒に広げていかないとできないよっていうことなんですよ。
これは、賭けてるんです、私。
一か八かの賭けですよ。
みんなを信じてる。力貸して欲しいっていうことです。
【茂木】
受かるつもりなんですね!
【山本】
当たり前じゃないですか!
連れてってください。特定枠2人だけじゃなくて、山本太郎だけじゃなくて、124議席を争う戦いなんだから、れいわ新撰組10人を連れてって欲しいんですよ。
1000万票超え!
【茂木】
あとね、2つだけ質問させてください。
何と、あそこになぜか原一男監督がいるんですけどね…まあこれ言っちゃって良かったのかな?
【山本】
『ゆきゆきて、神軍』の監督ですね。
素晴らしい映画でした!
【茂木】
これは何か企んでますね?
まあだけど、ネットとか映画界はこうやって報道してくれますけど、テレビもねさっきから何社も来てるんですよ。
でもテレビ一切(れいわ新選組の報道を)やってくんないですよね?
それについては報道各社の皆さん…
【山本】
いやいやちゃんと撮ってくれてるんですよ。
カメラマンの方もディレクターの方も一生懸命。
【茂木】
でも(テレビには)出ないね。
【山本】
出る時は決まってます。
『開票速報』です(笑)。
“こんな変わったグループも選挙やってましたよ”っていう様子を、今、捉えてくださっているんですよね。
【茂木】
太郎さん、聞きたいんですけど今ね、ネットではこんなに熱いのに、なかなかテレビとか新聞で取り上げてくれないというこの壁を、みんな心配してるんですけど、それはどうなんですか?残りの選挙戦で。
【山本】
はっきり言いますね。
私が言ってることは「消費税なんて取ってんじゃないよ」って言ってるんです。
「廃止にするべきだ」って言ってるんですね。
で、消費税がどうしてあるかっていったら、社会保障を支えるためではないんですよ。
大企業に減税、金持ちに減税した結果、補填する財源が必要だから消費税になってるんです。
これはいわゆる何かって言ったら、『企業』、テレビを支えてるのは『企業』。
番組と番組の間に、何回もコマーシャル流れる。
企業側が広告枠を買い取ってテレビなどを支えている。
企業側にとって不都合な政治勢力を、わざわざ宣伝する親切な人たちなんていないでしょっ、てことなんですよ。
【茂木】
なるほどね。
【山本】
でもその中(テレビ・新聞)には、心ある人はいるって言う事なんです。
「何とかこいつらをちょっとでも映せないかって、多分現場で戦ってくれてる人たちはいる。
だから逆に、ちょっとでも報道してくれた所に“サンキューメール”だのそういうものを送ってって、「すごいね」って、「勇気あるね」って…。
【茂木】
さあ!どの社が、どのテレビが最初に報道するかな?(笑)
【山本】
ある意味私たち『放送禁止物体』です(笑)。
ここをメディアに出していくためには、もっと上がって行かなきゃなんない。
そうそうせざるを得ない、という状況を作る以外にない。
それができるのは誰か?
皆さんお一人お一人。
【茂木】
はい!終わりです。
でも最後に、太郎さん。僕ね、今回いろんな選挙の現場に入ってるんですけど、やっぱり全然今までと違うんですよ。
フェスみたいな感じで、『組織』とかじゃなくて一人一人が『自分の判断』で来てる感じがするんですけど、
太郎さん、最後にね、これだけ来て下さってるんですよ。
一言どうですか?
これから太郎さんが言うところだけ、もしテレビの方、5秒10秒でいいから放送してくださったら!
なんかちょっと熱いメッセージを最後にお願いします。
【山本】
どうしても増税が必要、税金をあげる必要があると言うならば、順番があります。
ないところから取るな!
あるところから取れ!
いかがでしょう。
【山本】
ありがとうございました。山本太郎さんでした。
(1:57:54)
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