玉木雄一郎・国民民主党党首の応援演説の内容(7月14日 あだちきよし・大分選挙区)
この参議院選挙、2つのことを取り戻す選挙だと思っています。
まず1つ目は、『正直な政治』ですよ。
嘘をついたり、ごまかしたり…もういいかげんにしようじゃありませんか!
国会の話は、今逢坂さんからありましたが。
私、今の代表なので、テレビ局各局『党首討論』やってます。
そうすると選挙なので、公平に各党首「30秒以内で発言してください」「40秒以内で発言してください」必ずテレビ局から釘を刺されます。
当たり前ですよね。平等にやんなきゃいけませんから。
ただ、各党党首の中で、一人だけこのルールを無視する人がいます。誰だかわかりますか?
“自由民主党総裁・安倍晋三さん”ですよ。
そして私は言ったんです、安倍さんに。
「ルールは守ろうよ」と。番組始まる前に。
そしたらなんて言われたと思います?
「玉木さんも長く喋ればいいんじゃないか」って言うんですよ。
いや、これ皆さん笑い事じゃなくて。
ある “ルール” があった時に、それにちゃんと従おうとするんじゃなくて、“守ってないほうに合わせればいいじゃないか”。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
こういう言葉がありますけどね。
怖い話なんですよ。じつは。
最もモラルを高く求められる国家のトップが、平気でルールを破って、「破ってないのがおかしい」と言いふらす。
今、国会で起こっていることはそういうことなんです、皆さん。
予算委員会、ルールに従って求めても、「開け」と言っても開かない。
ちゃんと「文書・データ・資料、出してくれ」と言っても出てこない。やっと出てきたと思ったら『間違ってる』か『改ざんされてる』かです。
こんなことではまともな議会制民主主義は成り立ちません。
だからまず、今回の参議院選挙は“あだちきよし”さんを何とか、国会に送っていただいて、野党全体の議席を増やして、『緊張感』のある政治を取り戻さなければなりません。
2つ目、取り戻さなければならないのは『国民の生活の安心』ですよ。
“むちゃくちゃする政権”の“安定”ではなくて、いま多くの人が将来に不安を感じている。その『国民生活の安心』を、この選挙を通じて何としても取り戻さなければなりません。
平成が終わりました。令和の時代になりました。
でも平成の時代は、家計の所得の中央値が、共稼ぎが7割を超えるようにもなったにも関わらず、…専業主婦が減って、2人で働く家庭が増えたにも関わらず、世帯所得の中央値は120万円、率にして2割下がってるんです、皆さん。
そして7人に1人の子どもが貧困。
夏休みが終わって、2学期子どもが学校に上がってきたら痩せてる子がいる。
唯一子どもが口に入れるバランスのとれた食事が給食だけ。
夏休みに“うまか棒(※アイスの商品名)”と“コーラ”を飲んで過ごして、痩せて、それで2学期出てくる。
そんな子どもがいる社会に、いつからしてしまったんでしょうか?
子どもだけじゃありません。
高齢者も、貧困高齢者が増えています。
19.6%、5人に1人が貧困です。
現に生活保護受給世帯が今増えていますが、そのうちの半分、54%が65歳以上の高齢世帯なんです。
日本の生活保護の問題の半分以上は、『貧困高齢者の問題』になっているんです、皆さん。
働く人も大変です。
私の弟ぐらいの世代から、いわゆる『ロスジェネ世代』になります。
学校出て、就職しようと思って、50社・100社・150社受けても、一社からも内定もらえなかった世代です。
そしてやっと仕事が見つかったと思ったら非正規。
で、非正規の仕事をしながら、気がついたらもう10年20年経ってるんです。
そして、大学に行くとき、大学院に行く時に奨学金を借りて行ってますから社会人になったとたんに何百万円もの借金を持って、就職したその月から返済に頭を悩ませてる。
いや今も悩ませ続けている若者がいっぱいます。
結婚できません。
子どもも持つことができない。
そんな若者が たくさんいます。
私は今、全国を回ってますから、ある介護の職に就いている若者から、街頭演説の時に話しかけられました。
「玉木さん、今、若者は夢を持って、希望を持って生きられる社会にしたい」と言ったけれども、奨学金を何百万円も借金をして、社会人1年目から、1ヶ月目からその返済に本当に頭を悩ませている、そんな私は希望は持てません」と言いました。
学びたい人が学べない。
借金をいっぱい背負わなければ学べない。
そんな社会で、皆さん良いんでしょうか?
経済政策のあり方を、そろそろ根本から変えなければいけないと思っています。
「とにかくお金が回らないと景気が良くならない、好循環が必要だ」ということは認めます。
でも今の政策は「まず企業」。
「まず大企業を豊かにして、そのうち恩恵が働く人や、地方や中小企業に回って行くから、だから“待ってて”下さい」
そういう政策です。
待ちましたよね?
でも来ないんですよ。
そして今、名目賃金も実質賃金も、この5ヶ月下がり続けています。
ボーナスは7年ぶりにマイナスになりました。
でも皆さんに聞きたい。
この5ヶ月、その前の月とか前の年に比べて、皆さんサボりましたか?手を抜きましたか?仕事いい加減にしましたか?
皆さんは何も悪くないんです。
悪いのは『政策』と『政治』なんです。
どんなに頑張っても賃金が上がらない。
それは皆さんの努力が足りないんではなくて、経済政策が間違ってるからです。
だから私たちは、まず『家計』を温めて、『可処分所得』を増やして、モノを買ったり旅行に行ったり、消費する力を取り戻さない限り、日本経済は良くなりません。
GDPの6割は『消費』なんですよ。
消費する力が、家計にきちんと戻ってこないと、日本経済蘇りません。
だから皆さん、10月からの消費税、“凍結”しましょうよ。
今回いろんなこと、争点がバラけてますけど、一つ有権者の皆さんに、主権者の皆さんにしっかりと意思を示してもらいたいのは、この『消費税』についての問題ですよ。
家計を重視する。家計第1の経済政策に変えていかなければならないんですよ。
モノが買える力。これがついて初めて、企業はモノを作ったら売れるんです。
売れて初めて業績が上がって、業績が上がったらボーナスや給料も上げることができる。
『消費』を軸とした好循環に変えない限り、日本経済良くなりません。
だからここでとにかく働く人・生活者、家計を温める、家計を第一に考える。
そんな経済政策に変えていきましょう。
今日本で “15歳から39歳” の若い人の死因の1位なんですか?
脳卒中ですか?がんですか?
違いますよ。15歳から39歳の若い人たちの死因の1位は『自殺』です。
景気が良くなっているから、自殺者数全体は“減って”います。
でも特に10代前半の自殺者数は横ばい。しかも死因の1位が自殺ですよ。
そんな社会、どっかおかしいと思いませんか?
皆さん、私たちはもっと互いに支え合って、助け合って、苦しい時には誰かが手を差し伸べて、日本では当たり前だった社会をもう一回取り戻しましょう。
あったかい社会を、支え合う社会を、取り戻す戦いが今回の参議院選挙です。
どうか皆さん『正直な政治』を通して、国民の多くの皆さんが『生活の安心感』を感じられる、そんな政治を取り戻すために、あだちきよしを、この厳しい大分県選挙区で、なんとしても国会に上げていただきますよう、心からお願いし、主権者としての皆さんの一票を、そして家族の、愛する人の、そんな一票、あだちきよしさんに集めて頂きますことを、国民民主党代表・玉木雄一郎からもお願い申し上げ、本人への激励と皆さんへのお願いの挨拶と代えさせていただきます。
頑張りましょう!
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