大西つねき(れいわ新選組・比例代表)7月10日の演説内容
僕が政治を始めたのは2011年です。
2011年の時、僕は震災のボランティアをやっていました。
で、結局そこで会う人たち、何に困っていたか?
みなさん『お金』に困っていたんですよ。
あれだけの大災害を生き延びた人たちが、その後にお金で困るんですよ。
何か根本的におかしくないですか?
僕よく石巻に行ってたんですが、石巻で震災後まもなくなんか巨大な建物の建設が始まったんですよ。まだ5月ぐらいの時です。
「何ができるのかな」と思って見てたら、その何ヵ月後、その建物がなんだかわかりました。
2つとも巨大“パチンコ店”だったんですよ。
何かがね、根本的にずれてるんです。この日本の価値観というのは。
お金は儲かる所にしか行かない。
困ってる人たちの所には行かない。
そういう『金融経済』の仕組みの中で、ずっと我々は生きています。
僕はもともと『JPモルガン』というアメリカの銀行にいて、まさにその金融市場のど真ん中で働いてきました。
だからこの仕組みがいかに“残酷”で“おかしい”かっていうのを、よく知っています。
そして2011年の年に、そういうお金で困ってる人たちに会った時に、「これは震災の問題ではなくなる」というふうに直感しました。
ちょっとしたきっかけで、災害とかさっきも山本代表がおっしゃられたようにご高齢になって、十分な年金がなくて、十分な貯金がなかった時に、一気に『貧困』に突き落とされてしまう。
で、本当にもう命を失ってしまうような人たちが、全国津々浦々、たくさん出るだろうな、というふうに。
その時に僕は直感した。
この根本的な問題、今の『金融経済』とか『金融システム』、これを絶対に変えなければいけないと考えて、僕は2011年からずっと『政治団体』を設立して政治活動をしています。
こういう難しい“お金”とか“金融”の話を、ほとんど誰にも分かってもらえない中、ずっと8年間伝え続けてきたんです。
去年2018年、空気が変わり始めました。フランスで『イエローベスト運動』(※燃料税の引き上げがきっかけで始まった社会運動)が始まって、「何かが根本的におかしい」という、そういうムーブメントがフランスから大きく大きくなり始めた。
そして今年、日本ではああいうイエローベストみたいな運動は起きませんでした。
でも今年に入ってずっと、僕8年間やり続けたからこそ分かった“空気の変化”、ガラッと変わったんです。
今年2019年に入って、僕のこういう難しいワケのわかんない金融経済の話に興味を持つ人たちが、急激に増え始めたんですよ。
その時に僕は思いました。
「時が来た」と。
これ、本当に大きな変化の時が来た。
日本の政治とかをはるかに超えた大きな変化。
地球規模の大きな変化の“波”が来たというふうに直感しました。
だから今年の参議院選は、必ずこの旗を立てて皆さんの前に姿を現さなければいけないとずっと思ってたんです。
だから自分の政治団体でそれをやるために、今までいろんな試みをやってきましたが、残念ながら。
しかしみなさんご存知の通り、参議院比例区に出るにはお金がいっぱい必要ですね。それからたくさんの候補者が必要です。これを集めるのは至難の技です。
その時に4月10日、この時に山本代表が旗を立てる、自分一人で国会の外に出て、『れいわ新撰組』。
このニュース、そして山本代表の記者会見を聞いた時に「これが今やら我々がやらなければいけないこと」。
で、「彼がやるんであれば、そこに一緒になって力を合わせて、このチャンスを掴まないと、本当に日本だけじゃなくて世界は手遅れになる」と思ったから、4月…確か僕は11日かその頃にすぐその彼の公募に手を挙げました。
それから決まるまではしばらく時間がかかりました。
ただね、今回の比例代表、この候補者の面々。このメンツを見てると皆さん、今までと全然違ってるのが分かると思います。
それぞれが『当事者』なんですよ。何の当事者か?
それは例えば障害者の問題だったりとか、
女装しているやすとみさんみたいな自分の思う通りに生きたいんだけど、それが生きられないような社会とか、
それからコンビニオーナー。ひたすらね、自分の時間を奪われ続けながら働き続けなきゃいけない。
それから人気のてるちゃん。貧困に突き落とされてしまってとても困ってる人たち。
それぞれが当事者です。各現場の、各問題の。
でも、この当事者たちの『苦しみ』、『痛み』を生み出してるのは何かというと、今の『金融経済の仕組み』なんですよ。
そのことに“うすうす気が付き”始めている。
結局今我々が本当にやらなきゃいけないのは、そういう人たちの問題の“根本”を解決すること。
そして我々が問うているのは、我々一人一人の『生き方』とか『価値観』の問題です。
本当に自分たちの思うとおりに生きられる社会なのかどうか?
“生産性”とかそんな事ばっかりではかられて、障害を持っていると生きる価値がないような、そんな社会にされてしまってるのはなぜなのか?
我々自身は、ほとんどの人がもしかしたら健康体で他とそんなに違わないかもしれない。
でも、もしかして例えば震災とかいろんなきっかけで、一気に同じように社会的・経済的弱者に追いやられてしまうことが起こりえます。
そうなった時には、この社会というのはとても残酷で、誰も助けてくれない。
そろそろ我々は自分たちの『生き方』とか『価値観』とか、そういうことをもう一度真剣に考えて、本当に“自分たちが生きたいように生きられる社会”に戻していかなきゃいけない。
そういう時代に入っています。
だから今回のれいわ新撰組が突きつけてるのは、その『生き方』です。
我々は本当にこの生き方、今自由な生き方、自分の生きたい生き方を、この社会でできるのかどうか。
そうやって突きつけた時に、いかに今までの与党も野党も含めて、馴れ合いの“プロレスごっこ”だったということがよくわかります。
そろそろ茶番を辞める時です。
今回のれいわ新撰組の戦いは、『与党』とか『野党』とか、そんな戦いじゃないんです。
新しい時代、それから古い時代。
古い価値観、それから新しい価値観。
もうまったく新しい時代に、地球規模で移行しようとしてるときに、その時代の『扉』をこじ開けるかどうかです。
小さな“違い”は関係ないんです。
その時代を今、我々が作るかどうか、皆さんにかかってます。
それをやりたいかどうかっていうのは、皆さん一人一人が、自分の心に聞いてみれば分かります。
(21:55)
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