志位 和夫(日本共産党・比例南関東ブロック)2021年10月28日の演説内容
(7:38〜)
さて皆さん。
自公の政治を終わりにして、どういう新しい日本を作るか。
共産党は4つのチェンジで、国民皆が安心して希望を持って暮らせる新しい日本を作ろうと訴えております。
第一は皆さん、弱肉強食の「新自由主義」はもう終わりにしようじゃないですか。
命と暮らしを何よりも大事にする政治にチェンジしようじゃありませんか。
岸田さんは成長と分配の好循環で言ってますね。
党首討論でこの問題議論になりまして、私はね、岸田さんに「この議論の一番の間違いは“分配”って言うけど、“分配”の中身が歪んでる、ここにある」
こう申し上げたんです。
アベノミクスの9年間で、日本の大富豪の資産は6兆円から24兆円に、4倍に増えました。
大企業のもうけは1.6倍になり、内部留保ため込み金を133兆円も積みました。
ところが、庶民の皆さんの賃金どうですか?
実質賃金は22万円も減ったんです。
つまり、大金持ちと大企業が分配を独り占めにしてしまって、庶民の皆さんに分配が回らない。
この分配の不公平こそ一番の問題ではないですか?
アベノミクスの理屈で「トリクルダウン」てのがあるんですよ。
大金持ちと大企業が儲かれば、いずれは庶民の皆さんに回ってくる、こういう理屈なんですが、皆さんのところに回って来たでしょうか?
来ませんよね。
待てども待てども回って来なかった。
トリクルダウンなんて起こらなかった。
だったら皆さん、切り替えましょうよ。
ボトムアップ。
国民の皆さんの暮らしの底上げで、経済を 良くする道に切り替えるようではございませんか。
日本共産党は具体的に提案いたします。
中小企業への十分な支援とセットで最低賃金を時給1,500円に引き上げようじゃないですか。
派遣パートアルバイトなど、使い捨ての働き方を改めて、人間らしく働けるルールを作ろうではありませんか。
高すぎる大学の学費、半分にいたします。
入学金制度は0にしようではありませんか。
そして税金は、儲かってるところに払ってもらいましょうよ。
富裕層と大企業に、応分の負担を求めて、消費税は5%に減税症じゃありませんか。
岸田さんも「新自由主義からの転換」と口では言う。
しかし私が今言ったような具体論になりますと、全部背を向けます。
ただ1点だけ、岸田さんが言ったことで「富裕層を優遇する“金融課税”を見直す」といったんですね。
お、イイこといったなと思いました。
が、総理大臣になった途端にこの旗も畳んでしまいました。
これが党首討論で問題になりまして、私、バイデン米大統領の言葉を岸田さんに送ったんですよ。
バイデンさんが今年4月の議会演説でこう言った。
「1%の富裕層と、米財界に公正な負担を。それに反対する人がいたら、一体どっから税金をとってくるのか、言ってほしい」
こう言った。
いいこと言うじゃないですか。
私、岸田さんにこの言葉を紹介して、「グズグズ言わないで、バイデンさん見習ったらどうですか?」と申し上げたんですが、そのとおりじゃないでしょうか?
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