渡辺てる子(れいわ新選組・比例東京)2021年10月24日の演説内容
努力しても報われない評価できない、キャリアアップできない、これが派遣です。
もし派遣元会社のCMで「キャリアアップができる」なんていうことあったら大嘘ですからね。
そうやって食べられもしないニンジンを目の前にぶら下げられて、そのニンジンを永遠に追っかけて、食べられないまんま力尽きるんです。
もしこのまんまでいけば、です。
でも私はそれを拒否しました。
もう自分で努力する番はおしまい。
自分を変えるんじゃない、社会を変えなきゃ、もうやっていけないんですよ。
国会議員の先生に「派遣法っていうおかしい仕組みを変えてもらいたい」いわゆるロビー活動、営業ですよね。国会議員の人に対しての。
派遣の実態を知らせ、ではどうすればいいのか具体的に言いました。
聞き分けのいい先生方、聞いてくれもしたし、実際に参議院の厚生労働委員会で私「うやまひろみ」という名前で質疑、招聘されて答弁しました。いきなりぶっつけ本番で。
全身全霊をもって十分に応え切ったと思います。
いきなりぶっつけ本番です。
それは、いつも自分の人生がいきなりぶっつけ本番だったからです。
普通、国会の答弁、みんなカンペありますよね。
カンペがあったって、字読み間違えるじゃないですか。私カンペなくて字を読み間違えることなく、よどみなく話しましたよ。これまでの思いを込めて。
でも、派遣法は改悪されてしまいました。
3年ごとに次の仕事先を変わらなければいけない、つまり3年ごとに仕事がなくなってしまうことを、失業を約束されるそんな変な派遣法になってしまったんです。
その派遣法の大改悪のおかげで、私もずっと長い間務められると思っていた派遣を一方的に雇い止めにあいました。
その時の言い草、「次の派遣の更新はありません」。ただ一言です。
「ご苦労様」でも、「もっと務めてもらいたかった」でもない。
ねぎらいも、評価も、何の言葉もない。
派遣労働者は会社からお給料ももらえないし、お褒めの言葉もねぎらいの言葉ももらえないんです。
言葉すら、私たちには惜しむのが今の企業なんですよ。
そんな風に人間扱いされない。
それから皆さん気を付けて下さい。
派遣の方、契約社員の方、交通費もらってますか?
それから忌引き、正社員と同じように取れますか?
自分の親族がお葬式あげなきゃいけないときに、有給休暇とは別の形で忌引き冠婚葬祭の休暇もらえますか?
もらえなかったらそれは違反ですからね。差別ですからね。
派遣だって親族がいますよ。ちゃんと弔いたいですよ。でも私が派遣労働者の時、忌引きはなかった。
派遣労働者は、派遣労働者自身も差別されるけれども、その家族も差別されるんです。
こんな差別私は絶対に許しません。
だからもうこれは執念なんですよ。
派遣という形が一番酷いんです。
もちろんパート、アルバイト、契約社員も大変でしょう。
でもね派遣が他の働き方、非正規の他の働き方と違うのは「中抜き」があるからです。
竹中平蔵さんがそのビジネスモデルに暗躍して、レントシーカー。あの人が私たちワーキングプアの、非正規労働者の生き血を吸って、どんどんどんどん肥え太っているんですよ。
そのレントシーカーを許しはいけません。
竹中平蔵さん、今、大学の教授を名乗っています。
でもね、派遣元の経営者なんですよ。
でも大学の教授の顔をして、第三者として、ニュートラルの立場で派遣法をはじめ多くの労働法の約束事を決めているんです。
つまり私たちは私たちの生き血を吸う人間に生殺与奪権を握られてるんです。
私はこの状況を、国会議員になって、何としても変えたいんですよ。
皆さん、もう平等じゃないんです。
平等じゃないっていうことを直視しないといけない。
だけれども差別される側だからといって、そのことをもって自分は価値がない人間だとは絶対に思ってもらいたくない。
むしろ自分たちは、差別されることをばねにして、より強く、より美しく、より気高く、生きる糧にしてください。
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